技術革新により、木造でも鉄骨造と同レベルの強度と大空間を実現できるようになりました。優れた機能性と木造ならではのメリットを活かし、SDGsへの貢献も果たす木造建築は、従来の概念を覆す新たな価値を提供しています。
従来の常識を覆し、工場や倉庫建築に「木造」という選択肢が注目を集めています。鉄骨造が当たり前だった大規模建築において、構造設計と技術の進化により木造建築が可能となり、環境面とコスト面で大きなメリットをもたらしています。木造だからこそ実現できる企業価値に迫ります。
木造は鉄骨に比べて建築コストを抑えやすいという大きなメリットがあります。2021年に国土交通省が実施した統計調査によると、1㎡あたりの構造別工事費用は木造が最も低く、総重量が軽いため基礎への負担も少なく、基礎工事費用も削減できます。特に工場の場合、鉄骨造と比較して2~3割のコストダウンが可能です。世界的な需要拡大による供給不足で鉄骨価格が急騰している現状を考えると、木造のコストメリットはさらに大きくなると予想されます。
木造は軽量なため、地盤が緩い地域でも建築が可能となり、基礎工事や地盤改良の工期を短縮できます。これにより、契約から開業までの期間を大幅に短縮でき、企業の事業拡大や資金繰りを計画的に進めることが可能です。
工場や倉庫の用途は多岐に渡りますが、木造建築は鉄骨と同等の大空間を実現できるだけでなく、きめ細かい解決策を提供できるのも強みです。従来の木造梁は、柱で建物の重さを支えるため無柱では5.4mスパンが限界でしたが、単板積層材(LVL)トラスを使用することで最大35mスパンまで施工可能となり、大空間が必要な工場や倉庫の建設が容易になりました。構造計算による安全性確保はもちろん、二階建てや平屋など構造に応じて耐震性や耐火性を確保しながら開口部を設計できるため、高い自由度と細かなオーダーへの対応力を誇ります。独自の技術とノウハウで、これまでになかった木造建築を実現します。
これからの建築物には、SDGsに配慮した事業継続が不可欠です。木材の活用は、森林の持続可能な管理に貢献し、建設時のCO2排出量を削減、脱炭素社会の実現に貢献します。さらに、木材は大気中のCO2を固定し、解体後も再利用が可能です。断熱性の高い木造建築は、冬は寒く夏は暑い鉄骨造とは異なり、調湿効果も期待でき、労働環境の向上に繋がります。製造物や精密機器の品質保持・管理にも安心です。
木造倉庫と聞くと、大空間が取れないといったイメージを持っている方もいるでしょう。しかし、技術の進歩に伴い、最大15mの大空間を実現することが可能です。最大15mの大空間は鉄骨造に匹敵するほどであり、木造倉庫であっても広々とした空間を作ることができます。
木造建築は、コスト削減、工期短縮、高い設計自由度、そして環境への配慮という、現代社会が求める要素を兼ね備えています。工場・倉庫建設をご検討の際は、ぜひ木造という選択肢をご検討ください。
木造建築相談会参加ご希望の方は下記メールフォームよりお申し込みください。